赤木雄一
2024.9.12 - 9.23
2024年9月12日(木) – 9月23日(月・祝)の期間、写真家 赤木雄一による個展「コンテンポラリー」を開催いたします。
赤木雄一は1982年広島県広島市生まれ、現在は東京を拠点にファッション誌や広告の仕事を中心に活動し、その他に自身の作品制作、アーティストとのコラボレーションなどを発表している写真家です。
本展では、赤木が数年前に新潟・柏崎で撮影を行ったものと合わせ、同じテーマを以って近年青森・下北半島を旅し収めた、旅先の日常の瞬間と風景を発表いたします。
目的があるようでないような、一見すると何気ない日常の写真たち。
しかしそこには、あきらかに赤木の持つ澄んだまなざしを感じることができます。
どうぞこの機会にご高覧ください。
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旅の道中で最終地点に決めた大間に着いて、最初に思ったのは、年末特番のマグロ漁師の家はこの並びじゃないか、だった。
梅雨明けも近い大間は、丸い夕日の出る陽気に、大型の風車がのっそりと回転し続け、遠目の崖には建築中の原子力発電所があった。
ここは見えるな。と思った。その前に通った東通村の原発は林に覆われて、見ることすらできなかった。
原発を撮りたいわけではないが、そこを目指せば何か撮れる予感があった。
次も行くなら春か夏。その土地のお祭りがある日なら秋も良いと思う。
(作家より本展に寄せて)
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